固有の気

人にはそれぞれ固有の気の波動があります。
病にも固有の波動があります。

気功治療は、その波動に合わせて治療して行きます。
それゆえに、当然対応できる病とできない病があります。
治せる鍼灸師と治せない鍼灸師の差は学びの深さと同時に
技術と直結する気の練度(どれだけ細やかに気を練れたか)にあると思います。

鍼灸師が気功を学び、気を鍛錬する意味がそこにあります。

その人の気のレベル以上の事はできないのです

陰陽の間

気功を行う上で、大切な感覚は「間」をとらえる事です。
「間」とはなにか?
動作で言なら、伸ばす方向を陽、戻る方向が陰となります。
陽0%から徐々に伸ばすことで陽を増やして行きます。この伸びて行く陽の中にも当然陰が含まれています。この陰の存在がなければ陽は伸びる事ができないのです。
陽の%も増して行きますが同時に陰の%も増して行きます。腕が伸びきって実体では伸びが止まりますが陽のエネルギーはそのまま伸びて行きます。
やがて陽が0%陰が100%の瞬間がおとずれ陰陽の転換が起こります。この一瞬、陰でも陽でもないカオスの状態となります。この一瞬こそが太極であり「間」なのです。