三丹塾での基本の型である

三丹鍼法のやり方手順をご紹介します。


その一    全体の望診


患者さんを伏臥位にして

大まかに身体全体を診ます


そして仰臥位も同様に行います


※初級の方は

立ち位置を一定にせず様々な角度から診るよう心がけましょう


※上級の方は

患者さんが入ってきた段階で全体の望診を済ませます



その二  部分の望診


違和感を探すように見ていきます。


凹み ー 出っ張り

緊張 ー 弛緩

盛り上がり ー 下がり

幅の長い ー 短い


などを診ていきます。


※初級の方は

各部位(肩幅、背中、腰、臀部、膝裏、かかと)

を左右で見比べていきます


※上級の方は

流れの良し悪しを診たり、表面だけでなく奥も

診るようにします


その三  細部の望診


脈を触った状態で細部の望診で気になった部位を再度診ます。

(指先からは意識を無くします。)


患者に触れることによって、目に入ってくる情報が増えます。


例えば

②で凹んで見えていたものが

よりクローズアップして

凹みの中心が見えたりします。


脈を触ると脈診に意識が集中し過ぎてしまう人は

患者の腰あたりを軽く触れて細部の望診をしましょう。


ーーーここまでが身体のチェックですーーー


その四  頭のチェック


続いて頭部の気の流れをチェックします





百会辺りから脳幹くらいの位置まで


気がスムーズに流れるか確認します。


途中で流れが滞っている場合



頭を3層に分け、滞りのあるエリアを特定します。

表層はAー腎経
中間層はBー肝経
下層はCー脾経

もし中間層に滞りがあるのなら

中間層を意識して頭部の治療点を探します。

無い場合は、中間層は肝経との関わりが深いので肝経の中で治療点を探し刺鍼します。



刺鍼によって頭の気の流れが整えばOKです。


再度③に戻ります。




頭の気の滞りが身体に影響している場合

①②③で診た状態が改善されていることがあります。

そのため再度③を行い身体の状態を確認します。

次に、いよいよ身体の治療に入ります。