【塾長挨拶】
今日は、練功十八法という体操を中心にセミナーを行います。奇数月(の第2日曜)は治療中心で勉強を行っています。今日(偶数月の第2日曜)は練功十八法です。
なぜ鍼灸師が練功十八法を学ぶのかというと、
一点は、患者さんにも勧められる体操だということ。
もう一点は、(練功十八法の)成り立ちが治療の処方として、中国の整形外科でなされてきたということ。
(鍼灸師は)患者さんに、こういう症状のときは、こういう動作を家ですると良いんじゃないか、ということも指導できますし、それから(練功の)教室を持つと、その人の体を通じて鍼灸の体の見方とか、そういうものが一緒に学べる、ということが一つです。
もう一つは、我々は鍼を扱う、それからツボということを非常に意識して使いますよね。「気」というものと離れた感じになっていますよね。(???←よく聞き取れず)
気というものを学ぶ上では、まずは自分の体を知っていかなくちゃいけない、ということと、それから「感性」というものが大事になります。
感性を育てるというのは、いろんな方法があるんですけど、例えば座禅とか、瞑想もそうでしょうし、それからこういう体操的なものもあるんですけど。
そういう中で、自分の体を使いながら、「内観」という言葉あるんですけど、(自分の)中を見ていく。
力を抜くこととか、皮膚に触れる感覚とか、そういうものを鋭くさせていくためには、何らかの方法(が必要で)、修行とは言わないですけど、こういう機会をもって意識的に取り組まないと、感覚というのは広まっていかないんですね。
特に鍼の場合は、「刺せばいい」という話ではないわけで、どういう意味でそこに刺すのかとか、刺した後の気の動きがどうなっているのかとか、それから患者さんの気の状態がどういうふうになっているのかとか、そういうことを見る眼を養うことと、感じる感覚を養うこと(が必要である)。
その上で、非常に大事にしているのが、この練功十八法だということなんですね。
ですので、(このセミナーで)やっていることは「動作」を学んでいるんですけど、動作を通じで自分の感覚を育てていくということが非常に重要なんです。
今日は(参加者が)鍼灸師さんだけなので、普段は一般の方も参加されてるんですけど、今日は鍼灸師さんメニューで(やっていこうと思います)。
よろしくお願いします。キツイかもしれませんけど。(笑)
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memo.セミナー内容
体のチェック
股関節のストレッチ
練功十八法後段を通しで行う
体のチェック(2回目)
馬歩の練習
(1)扶膝托掌(マーブー トゥオジャン:前段16番目)
(2)馬歩推掌(マーブー トゥイジャン:後段1番目)
(3)馬歩冲拳(マーブー チョンチュアン:後段11番目)(※冲=チュウ、おき)
打鍼を使っての、押手と刺手の感覚を養う実践